[おうちで学びたいこと探そう]空手~心と体を強くする生涯武道~
情報誌「よみカル」から、特集した講座記事を紹介します。
空手
ガツンと効く技
空手には「組み手」と「形」の2つの競技があります。組手は、2人の選手による対戦競技。形は、仮想の敵との攻防を一人で演舞します。形とはどういうものか、高柳伸彦講師と受講者の皆さんに演舞していただきました。
どっしりと腰を据えた立ち姿、すっと伸びた背筋、鋭い眼光からは気迫が伝わってきます。静かな構えから一転、力強い技が次々と繰り出され、シュッ、シュッと道着の擦れる音が教室に響きます。
「形の動作の一つひとつに意味があります」と高柳講師。例えば、正拳(せいけん)突(つ)きは、「腰を入れて拳(こぶし)をわき下から一直線に突き出します。同時に逆側の腕はわきに添わせるように引きます。体のバランスを保ちながら、突きのパワーを最大限に引き出すのです。また、引いた腕は相手からの攻撃への備えともなります」。
理にかなった無駄のない動きです。ただそれだけでは、今感じたような迫力は生まれません。
「相手をイメージし、しっかり防御して、力の入った技を打つこと。"ガツンと効く技"であることが大切です」
正確で力強く、スピードやキレを伴った上段者の演武は、「強いだけでなく、美しいものです」と高柳講師。
精神的にも鍛練
形には、立ち方、移動、受け、攻撃など、空手の基本動作が凝縮されています。組手の上達にもつながるので、講座でも繰り返し練習します。最初は手順を頭で考え、ぎくしゃくするそうですが、練習を重ねるほどに体が覚え、流れるような演舞に。その手応えを感じる頃には、「精神的に鍛錬されます」と受講者さん。小学生の受講者も「講座に通うようになって、心も体も強くなりました。自信がついて大きな声で話せるようになりました」と元気に話します。「以前は姿勢が悪く、風邪もよく引いていた。空手を始めた年の冬に初めて病気をせずに過ごすことができ、体が強くなったことも実感しました」と言う方も。
「空手は生涯武道です。子どもは礼儀正しさや集中力を身に付け大人の健康維持やダイエットにも効果的です。昇段制度があるので目標を持って励むことができます。誰でも気軽に始めることができるので、ぜひ、親子も女性もきていただきたいですね」
※「よみカル」2019冬掲載 「空手」高柳伸彦 講師
高柳伸彦講師の講座の紹介
※講座名をクリックすると講座詳細にリンクします
■よみうりカルチャー北千住(03-3870-2061)北千住ルミネ9階
「空手道」土曜 18:15~20:00
「小学生の空手道」土曜 18:10~19:25