Lesson20 動物園で動きのある写真を撮る

花や風景の写真が美しく撮れるようになったら、次は動物園などで動きのある写真にチャレンジしてみましょう。

動きの速い動物は、シャッターチャンスが難しいのですが、ファインダーで動物を追いながら動きを予想して、早め早めにシャッターを切ってください。

ガラスの檻(おり)に入っている動物は、なるべくガラスに物が映っていないクリアな場所から狙ってください。また、ネット越しの動物は、絞り優先モードにして絞りを開放にし、ネットをボカシてください。ネット近くの動物はボケませんが、ネットから離れている動物はネットが分からなくなるぐらいにボカシてください。

【写真A】
20150619doubutuen01.JPG

写真教室で上野公園に行き、パンダを狙った写真です。パンダは、上野公園の目玉ですから、何度も撮影に行っていますが、たいていの場合は寝ている写真しか撮れません。この日はどうゆう訳か木登りをして遊んでいるではありませんか。

早速、シャッター優先モードで500分の1にし、パンダの動きを予想して早め、早めにシャッターを切りました。

ピントはオートフォーカスで撮りますと手前の枝に合い、パンダがボケてしまいますのでマニュアルフォーカスで撮りました。

【写真B】
20150619doubutuen02.JPG

孫を連れて家の近くの「江戸川区自然動物園」に行きました。孫が一番喜んだのは、可愛いウサギを抱ける所です。ウサギの小屋は、屋根があり暗くなってしまうためカメラにストロボを装着し、ストロボにはディフューザーを付けて、光量をマイナス①にして柔い光を当てます。

シャッタースピードは、250分の1にし、決定的瞬間を撮るためにローアングルで何枚も撮りました。


◆講師 読売新聞社写真部OB  今野 洋一