Lesson7 散るサクラの美しい撮り方

◆タイトル 皇居・千鳥が淵にて・・

◆撮影者 今野洋一

 満開のサクラは、豪華絢爛(ごうかけんらん)で華やかな写真になりますが、ハラハラと散るサクラは、見るものに「ものの哀れ」を感じさせる魅力的な写真になります。
 撮影地として、東京近郊では、「皇居の千鳥ヶ淵」が最高です。お堀の水面に散るサクラが、「花筏(はないかだ)」となり、そこをボートがかき分けて進みます。

①満開から、一週間ほど過ぎ、夜中に風が激しく吹いた日の朝に、カメラを持って出かけましょう。

②地下鉄・九段下駅で下車。田安門前を過ぎて、お堀を見ながら30メートルほど進むと美しい「花筏」が見えてきます。

③レンズにPLフィルター(偏光フィルター)を装着して、シャッター優先モードにし、100分の1くらいに設定して撮影しましょう。速くシャッターを切ると散る花弁が小さくなってしまいます。

④撮影メニューから、ピクチャーコントロール(ニコン)またはピクチャースタイル(キャノン)を選び、「風景」や「ビビッド」に設定して、華やかな写真にしてください。

⑤行けば必ず撮れるというわけにはいきません。花筏がなかったり、とんでもないところに行っていることもあります。根気よく撮影に出かけてみてください。


◆講師 読売新聞社写真部OB 今野 洋一