Lesson6 真っ赤な紅葉の撮り方

 紅葉が赤く撮れない、茶色になってしまう......とお悩みの方の声をよく耳にします。紅葉を真っ赤に撮るには、朝早く起きて、逆光で撮影するのがコツです!

①紅葉の名所や自宅の近くでも、美しい紅葉が撮れます。紅葉の見ごろをインターネットなどで調べ、天気の良い日に早起きして、撮影地に向かいます。

②PLフィルター・三脚を用意してください。

③撮影地では、紅葉した枝ぶりの木を前に持ってきます。京都などでは、五重塔や白壁の門などをバックに持ってくると、魅力的な写真になります。

ピントは、当然手前の紅葉木に合わせ、バックはある程度ボケている方が紅葉が引き立ちます。

④カメラのセッティングは、ピクチャーコントロール(ニコン)・ピクチャースタイル(キヤノン)を「風景」や「ビビッド」にして、紅葉を真っ赤に、青空を真っ青にします。

⑤決め手は、露出補正にあり、お寺の門などをバックにすると全体が黒っぽくなり見た目よりオーバーに写るので、一絞りくらいマイナス補正をした方が黒が引き締まり、紅葉の赤が引き立ちます=上写真=。

⑥また、空をバックに撮影するときは、空の明るさに紅葉が負けるので、アンダーになってしまいます。プラス補正をしてください=下写真=。

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◆講師 読売新聞社写真部OB 今野 洋一