Lesson4 コンパクトデジカメで花を美しく撮る

①サクラ・バラ・ユリなどの花を美しく撮影するには、「光を読む」ことが大切です。

 光が読めれば、撮影テクニックの80%が完成です。

②花に向かって順光で撮る(太陽を背にする)と、ペンキを塗ったようなベタッとしてしまい、キラッとした美しい写真になりません。

③花を美しく撮るには、半逆光(太陽に向かう)で撮影したいのですが、コンパクトカメラにはフードが付いていないので、「ハレ切り(光を遮断すること)」が必要です。上の写真のように左手で、レンズに余計な光を入れないようにしましょう。

④完全に逆光では、ハレ切りが難しく、「ゴースト(光源と異なる場所にできる光の輪)」や「フレアー(強い光によって、写真全体が白っぽくなること)」ができてしまい、クリアな写真になりません。太陽に向かうときは、45度くらい外してください。

⑤液晶モニターを見て構図を考えながら、逆光に輝くガラス細工のような写真を撮ってください。

コンパクトデジカメで花を美しく撮る

◆講師 読売新聞社写真部OB 今野 洋一