英語の裏ワザ【ワンポイントレッスン】~56~ "doing something" as a subject 「~をすること」を主語として

よくある間違えやすい英語をわかりやすく説明します。

彼にとって英語を話すことは簡単です。

⇒ He is easy to speak English. ×

この文章は様々な訳し方があります。

まず、「英語を話すこと」を主語にするなら、不定詞か動名詞を用いると良いです。

To speak English (不定詞)

Speaking English (動名詞)

「彼にとって」"for him" を最後につけると二つの基礎的な

言い方が完成します。

To speak English is easy for him.

Speaking English is easy for him.

しかし、ネイティブスピーカーの中では動名詞や不定詞で始まる

文章はあまり人気がありません。

形式主語(it)を動名詞や不定詞(事実上の主語)の前に利用する

かたちが自然です。

"It is easy..." で始まると、とても分かりやすい表現になります。

It is easy for him to speak English.

さらに巧妙な英語を話したい人は、もう一つの表現があります。

それは "find" という動詞を用いる方法です。

この場合の "find" は「見つける」という意味はなく、「その人に

とって」といったニュアンスです。「彼にとって」ならば、

三人称単数形の "s" を忘れずに "He finds" とします。

その後、形式目的語の "it" を事実上の目的語の "to speak English"

の前に入れます。

とても自然な英語になるうえ、「彼」を主語にしているので丁寧さを

感じます。

彼にとって英語を話すことは簡単です。

⇒ He finds it easy to speak English.