1960年代、エルヴィスは、「ブルー・ハワイ」など、州に格上げされて間も無くのハワイを舞台とした映画に3本主演し、ハワイはアメリカ本土から見た観光地、リゾートとしての地位を得ました。また、パールハーバーのアリゾナ記念館の建設にも尽力し、ハワイとは切り離せない関係があります。
　1973年、世界で初めて衛星中継されたチャリティー・コンサートとして有名な、「アロハ・フロム・ハワイ」は、全世界で推定10億人以上が視聴したと伝説的なコンサートと言われ、会場となったホノルル・インターナショナル・センター（現・ニール・S・ブライスデル・センター）には、エルヴィスの等身大の銅像が立てられ、現在もたくさんのレイがかけられています。
　ハワイをこよなく愛していたと言われるエルヴィス、ハワイを舞台としたディズニー映画「リロ＆スティッチ」（6月6日実写映画化）では、エルヴィスの楽曲が複数使われています。複雑な家庭事情で孤独を抱える主人公の少女・リロが、エルヴィスの音楽に特別な思いを抱き、その歌声に癒されるシーンをはじめ、作品全体を包み込むような、エルヴィスの音楽の魅力と、エルヴィスとハワイの親和性についてもたっぷりお話しします。