(通年講座)プラネタリウム100周年 連続宇宙講座 宇宙を聞きたい

(クレジット:国立天文台)太陽系と銀河系の交差点500-353.png

プラネタリウム100周年記念事業公認企画


 ドイツのカールツァイス社が開発した、光学式のプラネタリウムが世に送り出されて2023年でちょうど100年。宇宙を地球上に持ってきたと大きな反響を呼び、宇宙への関心、憧れをかきたてました。以来、宇宙研究は大きく進歩し、多くのなぞが解明されました。この100年を振り返り、プラネタリウムの果たした役割、映像制作の舞台裏、宇宙研究の最前線、最新理論、宇宙旅行などの興味深いお話を全12回(2023年4月~2024年3月)に渡ってお届けします。講演後は、研究などについてのこぼれ話や参加者からのご質問に答えるアフタートークをお楽しみください。

 第4弾(第10~12回)は、加速度的進化を続ける最新宇宙論を紹介するほか今や「住む時代」になりつつある宇宙活動の果たす役割を考えます最終回(12回目)は、東京・渋谷のプラネタリウムで、過去100年に次々になぞが解明された宇宙を体感します。


入会不要の公開講座です。どなたでも受講できます。
会場は、読売新聞東京本社3階「新聞教室」(地下鉄「大手町駅」C3出口直結)です。3月はコスモプラネタリウム渋谷で行います。オンライン受講もできます。

参加費:1・2月は、会場3,520円、オンライン2,970円(共にアーカイブ配信付き)
3月は、会場3,300円、オンライン2,750円

会場1~2月の2回セット受講でお得な料金(参加費2回6,380円)はこちら▶

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⑪宇宙は「往く」から「住む」時代へ

2月 的川先生画像200-252.png講師:JAXA名誉教授・はまぎんこども宇宙科学館館長・やまとミュージアム名誉館長 的川泰宣

講座日:2024年2月3日(土)13:30~15:00(アフタートーク 15:10~15:40)

 スプートニク、ガガーリンの飛行、アポロ計画、スペースシャトル、国際宇宙ステーションの時代を経て、宇宙は「往く時代から住む時代」に移行しつつあります。宇宙の多面的活動が果たせる役割をみなさんと考えてみたいと思います。



⑫星空で時空を超えるプラネタリウムの旅

2024年3月永田美絵先生画像200-300.png講師:コスモプラネタリウム渋谷チーフ解説員 永田美絵

講座日:2024年3月23日(土)18:30~20:00

 どんな星空でも再現することができるプラネタリウム。さらにプラネタリウムは時間すら超えることができます。プラネタリウム100周年を記念し、みなさんにプラネタリウムの魅力を存分に味わっていただこうと思います。第2部トークセッションは、ゲストに縣秀彦さんをお迎えします。
※この回のみ「コスモプラネタリウム渋谷」で開催します。
※お申し込みはコスモプラネタリウム渋谷のホームぺージから承ります。




[終了した内容]

①プラネタリウムの誕生

4月井上先生画像200-320.png講師:明石市立天文科学館館長 井上 毅
講座日:4月9日(日)13:30~15:00(アフタートーク 15:10~15:40)

 現在見るようなプラネタリウムは、20世紀初め、ドイツで誕生しました。1世紀前のプラネタリウム誕生のエピソードを中心に歴史をたどりながら、プラネタリウムの基本的なしくみや魅力を紹介し、100周年の意義について考えます。



②人はなぜ宇宙に魅せられるか?

5月縣先生画200-320.png講師:国立天文台准教授・一般社団法人宙ツーリズム推進協議会代表 縣 秀彦
講座日:5月28日(日)13:30~15:00(アフタートーク 15:10~15:40)

 宇宙は古くから私たち人類の知的好奇心を刺激する対象でした。科学の中でも特別に天文学が「みんなの科学」と呼ばれる所以です。今日における人と宇宙の関わりについて再考します。



③電波でさぐる『目に見えない』宇宙

6月平松先生画像200-320.png講師:国立天文台講師 平松正顕
講座日:6月24日(土)13:30~15:00(アフタートーク 15:10~15:40)

 夜空に輝く星々のあいだに広がる漆黒の空間には、実は宇宙の雲が漂っています。暗黒星雲とも呼ばれるその雲は、星や惑星、はては私たちのふるさとでもあります。地球と生命のルーツは暗黒の宇宙にあり。電波で探る暗黒の宇宙の秘密を紹介します。



④宇宙の果てを観る~ハッブルからジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡へ

7月大内正己先生画像200-231.png講師:国立天文台教授・東京大学教授 大内正己

講座日:7月22日(土)13:30~15:00(アフタートーク 15:10~15:40)

 私たちはどこまで遠くの宇宙を観ることができるのでしょうか? 過去数世紀にわたる人類の試みを振り返りながら、ハッブル宇宙望遠鏡に至るまでの努力によって得られた天体画像や宇宙像を解説します。



⑤宇宙映像作品にこめた想い

8月上坂先生画像200-285.png講師:映画監督・映像クリエイター 上坂浩光

講座日:8月5日(土)13:30~15:00(アフタートーク 15:10~15:40)

 宇宙を描くということは確かな観測データを元にするのはもちろんのこと、科学的な知見を持っていなければ正しい姿を描くことはできません。どのようにそうした作品がつくられていくのか、具体的なメイキングストーリーを軸に、様々な映像を交えながら、宇宙と私たちの繋がりをお話ししたいと思います。



⑥重力波で見えてきた新しい宇宙の姿

9月麻生先生200-285.png講師:国立天文台准教授 麻生洋一

講座日:9月2日(土)13:30~15:00(アフタートーク 15:10~15:40)

 我々の宇宙には、ブラックホールの衝突のように、光では観測できない天体現象が多数存在します。重力波はこのような現象を観測する新しい目を人類にもたらしました。重力波天文学の最新成果とそれを支える超精密測定技術についてお話しします。



⑦すべての人に星空を―「病院がプラネタリウム」の実践から

10月高橋真理子先生画像200-285.png講師:星つむぎの村代表理事 高橋真理子

講座日:10月21日(土)13:30~15:00(アフタートーク 15:10~15:40)

 現代の科学が教える宇宙観を自由自在に表現し、移動可能な機材でどこでもプラネタリウムを見せられる時代となりました。小児病棟、NICU、重症心身障害者棟や療育施設、在宅療養中の方がいるご家庭など、これまでおよそ11万人の方々に星空を届けてきました。そこで生まれた数多くのエピソードから学んだ「星空を見上げることの意味」をお伝えします。



⑧第2の地球を探して

11月田村先生画像200-285.png講師:東京大学教授・アストロバイオロジーセンター長 田村元秀

講座日:11月18日(土)13:30~15:00(アフタートーク 15:10~15:40)

 この広い宇宙において私たち人類は孤独な存在なのでしょうか?この地球以外に生命を育む場所(第2の地球)はあるのでしょうか?



⑨太陽の恩恵と脅威 地球環境への影響

12月柴田先生画像200-285.png講師:同志社大学特別客員教授・京都大学名誉教授 柴田一成

講座日:12月17日(日)13:30~15:00(アフタートーク 15:10~15:40)

 太陽では黒点の出現にともない、ときおりフレアと呼ばれる爆発現象が発生し、地球環境や社会に大きな影響を与えることがわかってきました。一方、太陽と良く似た星の観測などから、スーパーフレアと呼ばれる超巨大爆発の可能性も否定できないことが判明しました。スーパーフレアが発生したら地球社会はどうなるでしょうか?



⑩加速する宇宙と加速する宇宙論

2024年1月須藤靖画像イラスト200-194.png講師:東京大学大学院理学系研究科物理学専攻教授 須藤靖

講座日:2024年1月20日(土)13:30~15:00(アフタートーク 15:10~15:40)

 21世紀になって飛躍的に進化した観測データによって明らかになった宇宙の性質を満足に説明する理論は未だありません。この加速する宇宙を説明するために提唱されている宇宙論の加速的進化を紹介します。



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