高齢期になると「介護が必要になっても最期まで自宅に住み続けたい」と考える人が多く、「ひざ痛でも1日1万歩」、「健康サプリメントがぶ飲み」のように目先の健康維持のみに執着している方が多いのが現状ですが、実は、高齢者が介護状態になるきっかけは“家の中にある”と言われています。
　家が片付けられず、散らかった物にぶつかったり、つまづいて転倒しケガをする。交通事故よりもはるかに多いこうした「“家の中の事故”」により介護状態になってしまう高齢者には共通した生活スタイル（高齢期の暮らし方）があり、介護状態になった後の暮らし方もほとんど同じ状況になります。
　このセミナーでは、老後の住まい問題の専門家である講師が、「“片付けられない”」が高齢期の暮らしのトラブルにどのように影響するのか、またその対策はどうすればよいのかを詳しく解説します。

【講師略歴】
　40歳のとき、医療・介護業界へ転職。
　病院相談員、病院副事務長、介護付き有料老人ホーム・住宅型有料老人ホームの施設長、老人保健施設事務長等を経験。就業中に介護ヘルパー2級を取得し、介護職として現場にも入り経験を重ねた。その後、高齢者の住まい探しや在宅介護のご相談をうける現職となる。現在「アルツハイマー型認知症」の89歳の父と同居。