更級日記を読もう

元國學院大學講師
内野 信子

『更級日記』の作者は菅原孝表標女である。上総守の任果てた父に連れられ、京へとのぼったのは、作者十三歳のときである。物語に憧れる少女時代、、ことに『源氏物語』を全巻入手できた喜びは、「后の位も何にかはせむ」と天にものぼるほどであった。物語の中の女君に自分を重ねて夢見るような少女期を経て、次第に現実世界の不如意に目覚めていく。親しい人達との生別、死別、あまり気乗りのしない宮仕え、結婚、夫との死別などを綴りながら、物語に耽溺していたわが身を省み、仏に心を寄せるようになっていく。やがて孤独な晩年に至って、尋ねてきた甥にこう詠いかている。
 月もいででやみに暮れたるをばすてになにとてこよひたづねきつらむ
歌のなかの「をばすて」は信濃の「姥捨」であり、信濃の地名更科から『更級日記』と名付けられた。平安時代も全盛期を過ぎたころ、ひとりの地方官の娘の書いた「女の一生」とも言える作品である。因みに、孝標女は『蜻蛉日記』の作者道綱母の姪にあたる。


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【日 時】

第2 木曜日  10:00~11:30

7/9、7/30、9/10

【受講料】

会員: 3か月 3回 8,910円(うち消費税額810円)

【維持費】

825円

【途中受講】

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【見 学】

できます

【体 験】

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筆記用具

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