「横浜100景スケッチ」「横浜100景スケッチ・ぬり絵で脳トレ」(横浜センター)

絵は、長く一緒にいてくれる友達のようなもの
「横浜100景スケッチ」「横浜100景スケッチ・ぬり絵で脳トレ」講座担当 砂川彰子さん

日本丸300-386.jpg 横浜センターで「横浜100景スケッチ」を担当する砂川彰子講師。砂川さんが水彩色鉛筆で描く横浜の風景たちは躍動感にあふれ、みなとみらいに憩う日本丸も涼しげに見えます。

 「横浜100景スケッチ」は、砂川さんおすすめの横浜名所を、1回2時間3回で1枚の絵に仕上げます。初回はその名所を描くポイントとテクニックを事前に教室でレクチャー。残り2回は実際に現地にでかけてスケッチをします。

 「絵を描くのは高校生以来」という超初心者は、砂川さんが担当するもう一つの講座「横浜100景スケッチ・ぬり絵で脳トレ」がおすすめ。こちらは砂川さんが事前に描いた名所絵の見本と下絵が用意されていて、その下絵に色を塗ることで基礎となる作画術を身につけることができます。

 以下、砂川さんに上手に絵を描くことができるコツを教えていただきました。

大切な「光と影」そして「メリハリ」


あじさい300-186.jpg 砂川さんは「まず光が入る方向をよく観察して」と話します。見本のアジサイの絵を見ると光が差し込む裏側に影ができることが分かります。それを表現するためには、影になる部分を濃い目に大胆に色を塗って、明るいところは薄く塗っていきます。

 また砂川さんは、色を塗る順番も大切と話します。手前から濃く塗っていき、背景は薄く。近・中・遠の景色を意識的に塗り分けることで、立体感と距離が表現でき、絵にメリハリが出てくるといいます。


きめ細かな指導とテキストで画力アップ


テキスト300-200.jpg 具体的にどう作画術を磨いていけばいいのか? そんなときに砂川さんお手製のテキストが役立ちます。例えば冒頭の日本丸。最初に、舟が浮かぶ水平線を見定め、舟の骨格を書き入れラフスケッチを完成させて...。

 色塗りまでの一連の流れが分かりやすくこのテキストにまとめられています。スケッチは、その場の限られた時間で仕上げるのはベテランでも大変なもの。教室のある受講者は「出先で途中になったものを家で一人で絵を描くときにこのテキストがとても役に立ちます」と話します。

手300-200.jpg もう一つ砂川さんの教室での指導も画力アップには欠かせないよう。「何かお悩みはありせんか?」と受講者一人ひとりに声をかける砂川さん。

 「草むらがうまく表現できなくて」という女性受講者には、「ほらこんな風に」と手本を示しながら一緒に緑色の色鉛筆を動かします。「先生にアドバイスをもらって少し手を加えてもらうだけで自分の絵に自信が持てるようになるの。だから楽しい」


豊富な人生経験「絵を描きたいすべての人の気持ちに寄り添いたい」


砂川講師300-229.jpg 透明感ある絵同様、明るく飾り気のないお人柄の砂川さん。大手出版社のマンガ雑誌に連載を持つマンガ家、学校の美術教師、そして介護福祉士...現在に至るまで多彩な人生を経験されました。

 受講者に「何かお悩みはありせんか?」と声をかけるのは、実は介護福祉士の経験から。「絵を描こうとしている人が、何につまずいて何ができないかを観察してアドバイスを送る。絵画も介護も同じ目線に思えます」と照れながら笑います。

 力が弱く鉛筆を握ることが難しい人には、色鉛筆の芯を茶こしを使って粉状にして、指で色を塗る指導もするそう。微に入り細にいったお手製のテキストも、絵を描きたいという人に寄り添うための大切な道具の一つなのだそうです。「とにかく絵を描くことを通じて楽しんでもらうことが一番大切なことですから」と砂川さんは笑顔を見せます。

 「絵は長く一緒にいてくれる友達のようなもの」と砂川さん。「難しいからやめてしまうのはもったいない。その先により楽しい世界があるので私は分かっていただけるまで教え続けます。でも丁寧にやさしくしますから、安心してくださいね」。最後まですてきな笑顔が絶えない取材となりました。

(取材日:2024年6月11日)

きいちのぬりえ表紙500-655.jpg

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