(8月23日) 読売新聞朝刊に10月期講座特集を掲載

秋空の下 多彩な講座

 今年の夏はとても暑かったですね。暑さが落ち着き、過ごしやすくなる秋におすすめの講座を、8月23日の読売新聞朝刊(東京)に紹介しています。ぜひ秋の楽しみを見つけてください。

 「秋におすすめ野外講座」「秋の特別企画講座」「大手町スクール」「観劇講座」「作りたい」「知りたい」「やりたい」「センターのイチ押し」のカテゴリーに分けて講座を紹介。10月期(10~12月)の受講者募集中です。講座検索はこちら

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秋におすすめ野外講座

 7月中旬、荻窪センターで「東京まちなか超低山さんぽ」を開講中のイラストレーター、中村みつをさんと品川富士(東京都品川区)に登った。
 品川富士は「富士塚」である。富士山を模した小型の山(高さ約7メートル)で、現地に行けない人たちの遥拝(ようはい)場所として築かれた。富士塚の多くは江戸期のものだが、ここは明治2年(1869)の築造。
 品川神社の石段左手に"聳(そび)える"山肌は富士山の溶岩で覆われている。登山口から緩やかな道を歩くとあっという間に5合目。「急いじゃダメ。小さいから」と中村さん。
 そもそもヒマラヤやヨーロッパアルプスにも遠征した筋金入りの山男である中村さんが超低山に目覚めたのは40歳代の頃。仕事が忙しく山に行く暇も無く悶々(もんもん)としていた。ある時、江戸の切絵図(きりえず)(地図)を見ていると富士塚が記されていて興味を持った。調べてみると、江戸庶民がこうした超低山を憩いの場にしていたことがわかった。例えば上野から飛鳥山(北区)まで歩いて花見や水遊びにでかけたのだ。めったに遠出はできず限られた環境の中で風情を楽しんだ。そんな江戸庶民に共感した中村さんは超低山巡りを始めた。
 その時代の成り立ちを想像するのが楽しいと言う。急な鎖場を経て山頂に立つと、眼下には、京浜急行の高架越しに北馬場参道通りの商店街やビル群が見晴らせる。中村さんが指さす。「あそこに東海道があって、その先はすぐ江戸湾でした。富士山の溶岩は船で運んだから、海の近くが便利だったんです」と話す。山の裏側には、狛犬マニアだった三遊亭円丈が奉納した狛犬や、「無事帰る」に掛けた交通安全の蛙(かえる)の石像があった。
 ふだん気づかずに通り過ぎてしまうような小さな山だけど、実は歴史やエピソードがたくさん眠っている。それをゆっくりと極める楽しみをもっと知ってもらいたい、と中村さんは笑顔を見せた。

東京まちなか超低山さんぽ
第4木曜 10:30~13:00に開講中。10月26日「玉川八景(標高35m)と富士見台(高さ4m)/大田区」を予定しています。

秋の特別企画講座

大手町スクール

観劇講座

オンライン講座(よみカルオンライン



作りたい



知りたい



やりたい



センターのイチ押し