[おうちで学びたいこと探そう]句会 ~生きているというリアルな感情表現~

情報誌「よみカル」から、特集した講座記事を紹介します。

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句会

詠み手と鑑賞者で作る

 「俳句の半分は読者である鑑賞者が作ります。鑑賞してもらうことでその句の世界が広がっていくのです」

 句会形式で行われる高田正子さんの講座は、まさに詠み手と鑑賞者が共同で俳句を完成させていく作業だ。
なぜその言葉を選んだか、何に注目したのか、詠み手の心情に入り込んでいく。時には詠み手の意図を越えてふくらむことも。

 「すべてを表現した句は『そうなんだ』の一言で終わってしまいます。説明し過ぎず、言い過ぎない。『えっ!』と思わせるような段差を設けると、読者の心を引き込むブラックホールができます。水面に波紋が広がるように石を投げる感じです」

 時に高田さんの鋭い指摘も飛ぶ。「先生の魔法の杖の一振りで、私の拙い句が生き返ります。上下を入れ替えるだけ、たった1文字を替えるだけで、相手の想像力を引き込む句になるのです」と受講者さんは語る。



感動を自分の言葉に

 俳句を始めたことで、日々の仕事に忙殺されて見落としていたこと、わかったと思い込んでいたことを、ちょっと立ち止まって見つめ直すようになったという方が少なくない。その感覚を高田さんは、「自分の中の針がピン! と振れるようになった」と表現する。そうした発見や感動を、有季・定型という約束になかで自分の言葉にしていくのが俳句だ。

 「俳句は、今を生きているというリアルな感情表現です」

 俳句のために何か特別なことをしなければいけないのではなく、「庭の草を抜くとか、台所仕事をするといった毎日の暮らしの中にこだわりを持つことが大切」とも。良い句を作ろうという姿勢に、自然と暮らしが整っていくそうだ。その一日一日の感情が、俳句という形のメモリアルになって積み重なっていく。



自力・他力・合力で

 そうした講座の集大成が句集の「游(ゆう)」だ。

 興味深いのは、一人ひとり20句が披露されるほかに、お仲間が選んだ1句とご本人が選んだ1句が、それぞれ文章を添えて紹介されていることだ。「俳句に込めた自分の思いと、他人から見た自分、その両方があることで受講者の人柄まで見えてくるのです」と、初代の編集長は言う。

 俳句は自力・他力・合力。詠み手と鑑賞者が時空を超え、驚きや感動を共有できるところに俳句の楽しさがある。

※「よみカル」2016冬掲載 「句会」高田正子講師



田正子講師の講座の紹介
※講座名をクリックすると講座詳細にリンクします

■よみうりカルチャー荻窪(03-3392-8891)荻窪ルミネ6階 
句会をたのしむ」第3月曜 13:00~15:00

■よみうりカルチャー川崎(044-221-5590)アトレ川崎5階
句会をたのしむ」第4土曜 13:00~15:00
[オンライン]句会をたのしむ」第4土曜 13:00~15:00



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