《講師から》 140字小説で物語名刺を作ろう ほしお さなえさん

大森センターでご活躍の講師から、講座にかける思いや、情熱を語っていただきました。

 

140字に書きたいものを切り出して

 140字というと、皆さんが学生時代に慣れ親しんだ400字詰原稿用紙のわずか7行分です。短文で自己を表現する手段としては短歌や俳句がありますが、140字小説は、季語やルールといったものに縛れない自由度の高さが魅力の一つです。また書きたいことを短く切り出すがゆえに、作り手の内面的なものがにじみ出やすいのも特徴です。

 講座では受講者の方たちが書いてきた全作品をみんなが読み合評をし合っています。例えば空想のドラゴンが登場する作品で、このドラゴンは「お子さん?」「それともご主人かしら?」などと読み手によって解釈や捉え方がまちまち、それがとっても新鮮で面白い。受講者の皆さんも、自分にないものを持つお仲間の作品に関心があるようです。創作は一人でもできますが、こうやってワイワイやりながら表現の幅を広げる――それが教室で学ぶ魅力だと感じています。

 

<プロフィル>

 作家。児童出版社などを経てデビュー。「お父さんのバイオリン」(徳間書店)など著書多数。フェリス女学院大学文学部非常勤講師。大田区在住。

140字小説で物語名刺を作ろう

第2土曜14:0016:00